2010年12月8日(水)「しんぶん赤旗」
子育ての新システムって?(3)
利用の仕方どう変える
政府が一番大きく変えようとしているのが、保育所(園)の制度です。
認可保育所に入るには、今は市町村に希望の保育所名を書いて申し込みます。入所も市町村が親の仕事等の状況をふまえて決めています。
なぜなら、保育が必要な子どもを市町村が「保育しなければならない」と法律で決められているからです。保育所の整備、保育条件の確保、費用負担に国と自治体が責任をもっています。
ところが「新システム」では、市町村の保育の実施義務をなくして、利用方法も市町村のかかわり方も大きく変えようとしているのです。市町村は、「保育の必要性」を、たとえば「1日5時間、週3回」とか「1日10時間週5日」と認定するだけ。あとは、親が自分で施設を探して直接申し込みます。どの子を入れるかは施設が決めるのですが、入園試験を認めることも話し合われています。
入れるかどうかは「自己責任」です。待機児童の多い地域では、小さな子どもを抱えて何カ所も回って申し込みを繰り返すことになるのではと、不安がひろがっています。低所得家庭や、障害児は人手がかかると入所を断られたり、保育料滞納で退園を迫られることも心配されます。
憲法や児童福祉法では、働くことも、必要とするすべての子どもに保育が保障されることも、国民の権利であり、国や自治体の責任とされています。「新システム」は、この一番大事なルールを投げ捨てようとしているのです。
(日本共産党女性委員会・米沢玲子)
(つづく)

