2010年12月5日(日)「しんぶん赤旗」
女性差別撤廃、貧困なくせ
NGO日本女性大会開く
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国際婦人年連絡会は4日、東京都内で「2010年NGO日本女性大会」を開きました。思想・信条・分野を超えた38の女性団体が結集し、5年に1度開かれるものです。全国から約500人が参加しました。
大会は、今後5年間の労働、教育、平和など八つの分野にわたる行動目標を決定。「ジェンダーギャップ解消への挑戦」と「貧困・格差のない平和な社会を築く」ことを重点行動目標として掲げました。
女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准、民法の改正、小中高校の学費無償化など17点を掲げた大会決議と二つの特別決議が採択されました。
二つのテーマに分かれて行われたパネルディスカッションでは、「子ども・子育て新システムが保育の公的責任を壊してしまうことが懸念される」(新日本婦人の会)などの意見質問が出されました。
パネリストの湯澤直美立教大学教授は、「公的保育は貧困の防波堤です。子どもにとってのナショナルミニマムを設定し、実現していくことが必要」だと話しました。
国際婦人年連絡会世話人の橋本葉子さんが基調報告。ミチェル・バチェレUNウィメン(男女平等と女性の社会的地位強化のための国連機関)担当事務次長からメッセージが寄せられました。