2010年12月4日(土)「しんぶん赤旗」
いのちと健康守る 全国センターが総会
過労死を根絶しよう
仕事に働きがい 実現は課題
労働組合や民主団体、個人などでつくる「働くもののいのちと健康を守る全国センター」は3日、東京都内で第13回総会を開催しました。
|
あいさつした福地保馬理事長は、年間自殺者が3万人に迫る勢いだと指摘。すべての働く人のディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現は、行動の課題だと強調しました。
今中正夫事務局長が運動方針を提案。長時間・過密労働の是正や過労死の根絶、労働安全衛生などを盛り込んだ政策・制度要求は、ディーセントワーク実現に寄与するものだとして、共同の運動を広げることを提起。全労連がとりくむディーセントワークデーへの参加を呼びかけました。
討論で大阪の代表は、泉南アスベスト国賠訴訟の控訴審で早期解決を求める署名に取り組んでいると報告。山梨の代表は、認定された過労自殺で生命保険がおりた経験を発言しました。
新聞労連の代表は、時事通信記者の過労死の原因が糖尿病の合併症だったことから、高裁で生活習慣病を労災認定させたいと表明。全国過労死を考える家族の会の代表は、裁判で補償をかちとっても、遺族は「なぜ救えなかったのか」と立ち戻ると語り、過労死防止基本法の制定を訴えました。
公共サービスの後退を招く「地域主権改革」を許さず労働行政の拡充を求める特別決議を採択しました。
日本共産党の田村智子参院議員が来賓あいさつをしました。
新役員は次の通りです。▽理事長 福地保馬(再)▽事務局長 岩永千秋(新)
■関連キーワード