2010年11月26日(金)「しんぶん赤旗」

B型肝炎訴訟

全面解決 首相は決断を

原告 キャリアー除外に抗議


 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は25日、東京・永田町の首相官邸前で国が24日の第8回和解協議でも未発症のキャリアーを賠償の対象外にすることを変えていないことに対する抗議行動と、国会内で「早期全面解決をめざす総決起集会」を開きました。

 谷口三枝子・全国原告団代表は官邸前で「菅首相は早く決断をしてください」と年内解決への強い意志をマイクで訴えました。院内集会では「原告は50代、60代が多く、肝硬変、肝がんの被害者が多数います。命の価値に差をもうけることは絶対に許さない」とのべました。

 佐藤哲之弁護団長は「裁判長はキャリアーの切り捨てについて国側に再考を求めました。除斥期間を理由にしてキャリアーを賠償から除外するのは適切ではないと判断していると思われます。法的責任を前提にして賠償を(国に)求めたものと考えられ見識のある進め方です」と報告しました。

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と田村智子参院議員が決意をのべました。





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