2010年11月16日(火)「しんぶん赤旗」

軍政に対話呼び掛け

スー・チー氏 “制裁解除 世界は支援を”

ミャンマー


 【ハノイ=面川誠】ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー氏は14日、ヤンゴンの国民民主連盟(NLD)本部で記者会見し、欧米諸国などによる同国に対する経済制裁について「国民が本当に解除を望むなら、(同諸国との対話を)考慮したい」と語りました。


 ミャンマーに対しては、欧州連合(EU)が1996年から武器禁輸や資産凍結を実施。米国は88年から投資・貿易禁止や資産凍結などの措置を取っています。このほかオーストラリア、ニュージーランドなども制裁を続けています。

 ロイター通信などによると、スー・チー氏は制裁解除への賛否を明言しませんでしたが、「いまビルマ(ミャンマー)は、西側、東側、全世界からの支援を必要としている」と語りました。

 スー・チー氏は昨年9月、制裁はミャンマー国民に被害を与えているとして、制裁解除に向けて協力するとした書簡を軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長に送っています。

 会見で、同議長へのメッセージを問われたスー・チー氏は、「会って話し合おう」と述べ、対話を呼び掛けました。

 これに先立ち、同氏は数千人の支持者を前に演説し、「民主主義の基礎は言論の自由だ。正しいことのために立ち上がるべきだ」と訴え、「他の民主勢力と手を取り合って活動したい」と語りました。





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