2010年11月9日(火)「しんぶん赤旗」

日本ベトナム両党理論会談はじまる

今日の世界における社会主義をテーマに


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(写真)会談するベトナム共産党のトー・フイ・ルア政治局員(右端)と不破哲三社研所長(左端)。右奥から2人目はグエン・フー・ビン駐日大使=8日、党本部

 不破哲三社会科学研究所長を団長とする日本共産党代表団と、トー・フイ・ルア政治局員・理論評議会議長を団長とするベトナム共産党代表団との第3回理論会談が8日、日本共産党本部ではじまりました。会談にはグエン・フー・ビン駐日ベトナム大使も同席しました。

 ベトナムの一行を歓迎した不破氏は、「それぞれの党の直面している任務、課題は違いますが、こういう理論交流がお互いの事業にとって、たいへん役に立つことを痛感しています」とあいさつしました。

 ルア氏は、「来年はじめに第11回党大会を開催し、1991年の綱領の改定や、2020年までの開発戦略を作成する予定です。この時期におこなわれる両党の理論会談は、われわれにとって、極めて重要な意味があります」と述べました。

 この日は、「今日の世界における社会主義、とくに21世紀の初頭における社会主義について」というテーマで議論しました。

 ルア氏は、「グローバル化と国際統合の状況における刷新の要求と社会主義」と題して発言。ベトナムがこれから克服すべきものとして、(1)社会主義にかかわる理論的な解明(2)社会主義と共産党に提起されている課題(3)市場経済、開放、統合に関する問題(4)社会主義建設と社会主義祖国防衛の問題(5)社会主義についての新しい認識にもとづく党の指導力、戦闘力、政権担当能力の向上―をあげました。

 不破氏は、(1)社会主義にいたる過渡期の問題(2)時代的な特徴―発達した資本主義の存在意義と社会主義をめざす国の行動が問われる時代、アジア・アフリカ・ラテンアメリカでの社会進歩の探求(3)社会主義と民主主義の問題(4)市場経済と社会主義(5)社会主義的セクターの問題(6)世界での資本主義体制との共存の問題(7)社会主義の事業の世代的継承の問題(8)崩壊したソ連の評価―について、詳しく述べました。

 理論会談は9日も続けられます。

理論会談の出席者

 8日に始まった日本共産党とベトナム共産党の理論会談の出席者は次の通りです。

【ベトナム側代表団】

トー・フイ・ルア(団長) 政治局員、中央教育宣伝委員長、中央理論評議会議長

ディン・テー・フイン(副団長)中央委員、ニャンザン編集長

ファム・スアン・ソン 対外委員会常任副委員長

グエン・スアン・タン ベトナム社会科学研究院副主席

グエン・ビエット・トン 中央理論評議会秘書長

ホアン・チー・バオ 理論評議会高級専門家

ズオン・ミン・ドゥック 教育宣伝委員会局長、団長秘書

グエン・マイ・フオン 対外委員会中国・北東アジア局副局長

【日本側代表団】

不破哲三(団長) 社会科学研究所所長

緒方靖夫 副委員長、国際委員会責任者

山口富男 社会科学研究所副所長

森原公敏 国際委員会事務局長

川田忠明 平和運動局長

谷本諭  政策委員会委員

小野秀明 社会科学研究所事務局長





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