2010年10月29日(金)「しんぶん赤旗」

検察問題、証拠開示は誤判防ぐ道

参院委で井上議員 法相「検討の対象」


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(写真)質問する井上哲士議員=28日、参院法務委

 日本共産党の井上哲士議員は28日、参院法務委員会で、検察の全面的な証拠開示と誤判事件の再発防止のための検証を求めました。

 井上氏は「捜査当局が集めた証拠は誰のもので、何のために使われるべきか」と切り出し、刑事訴訟法にある「公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかに」するためということではないかと質問。柳田稔法務相は「その通りだ」と認めました。

 井上氏は、検察が無罪証拠や検察に不利な証拠を隠したまま、有罪を求めたことによるえん罪事件が起きていることを示し、証拠の全面開示を要求。民主党が野党時代に提案した取り調べ可視化法案では、すべての証拠の標目の一覧表の開示が盛り込まれていたことを指摘し、「標目の開示はただちに踏み出すべきだ」と求めました。

 柳田氏は「(法務相の下につくられる検討会議での)検討の対象になる」と答えました。





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