2010年10月27日(水)「しんぶん赤旗」

整理解雇は再生に逆行

日本航空乗員組合が会見


 日本航空乗員組合(航空労組連絡会、日本乗員組合連絡会議加盟)は26日夜、羽田空港内で記者会見し、日本航空が希望退職の目標を達成するために追加募集を発表したことにたいし、空の安全と雇用を守るため、退職強要と解雇計画に反対していくことを表明しました。

 日航は、10月の希望退職募集で、リストラ対象者のスケジュールを空白にして、応じなければ「整理解雇」もあり得ると迫っていました。対象とされたパイロットのうち130人は退職に応じず、いまも乗務から排除されています。会社は、11月6日まで追加募集するとして、新たに230人に面談を設定しています。

 会見場には「真のJAL再生にご協力を」「整理解雇は再生に逆行」の横断幕。宇賀地竜哉委員長は、「会社の野蛮なやり方に世界のパイロットから非難の声があがっている。乗務できなければ、ライセンス(資格)が切れる」と強調。「本当に整理解雇するしかないのか。組合はワークシェアリングを提案しているが、会社は拒否している。粘り強く交渉を続ける」と述べました。

 山崎秀樹日乗連議長は、「航空法の規程で乗務を休んだ人をリストラの対象としたら、安全運航の制度の根幹をゆるがす」と訴えました。





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