2010年10月19日(火)「しんぶん赤旗」

政治的退廃の現象

民主・自民の論戦で市田氏


 日本共産党の市田忠義書記局長は18日、国会内で記者会見し、政府・民主党と自民党の論議を振り返り「政治的退廃ともいうべき現象が起こっている」と指摘しました。

 市田氏は、内政・外交の両面にわたる菅民主党政権との対決軸を代表質問などを通じて明らかにしながら、日本の外交や経済がどうあるべきかという太い論戦を貫いたのはどこかと問いかけました。“金余り状態”となっている大企業の内部留保について、日本共産党が家計や内需を重視し、最低賃金の引き上げや労働者派遣法の抜本改正などで経済に還流させることを迫り、尖閣問題では歴史的にも国際法上も日本の領有が正当であることを根拠を示し、国際社会や中国に主張するよう求めたことを紹介。「骨太の論戦とともに国民の切実な要求をリアルに相手にぶつけるという点でも、大変気をはいた論戦が展開できた」としました。

 その上で、自民党が「まぬけ」と言えば、菅首相が「口汚い」と応酬するなど言葉だけがきつくなったり、尖閣問題でも領有権という本質的な問題とは無関係の問題に終始したりしていることを指摘し、「なんという情けない、哀れなやりとりか」と批判。「明確な対抗軸を持たないために形だけの言葉とパフォーマンスだけが横行する。政治的退廃現象ともいうべきだ。日本共産党は対抗軸を明らかにしながら国民の要求を政府にぶつけ、内外にわたって政治的あり方を問う太い論戦を引き続き積極的にしていきたい」と述べました。





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