2010年10月11日(月)「しんぶん赤旗」

全国革新懇 16・17日に全国交流会

開催地・山梨 草の根の会次々

自治会長や元教育長らが参加

“楽しさある”青年たちも結成へ


 全国革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)は16、17の両日、山梨県昭和町で全国交流会を開きます。800を超えた地域・職場・青年革新懇の豊かな活動を交流。思想・信条の違いをこえ、平和・民主主義・生活向上で共同する革新懇運動の飛躍をめざします。開催地・山梨では交流会に向けて10日に南アルプス市、8日には甲州市で、と地域革新懇が次々結成されています。


写真

(写真)幅広い市民が参加して開かれた甲府東革新懇の結成総会=7日、甲府市

 県都・甲府市の東部地域(人口約2万7000人)に7日、中学校区単位の革新懇が誕生しました。「草の根から平和・民主・革新の日本をめざす甲府市東地域の会(甲府東革新懇)」。県内24番目の地域・職場革新懇ですが、学校区単位としては初めてです。

 午後6時半から始まった結成総会には、連合自治会長、老人クラブ会長、社会福祉協議会役員、医師など85人が参加。革新懇の「三つの共同目標」にもとづく共同を地域の草の根からすすめようとなりました。地元在住で帝京大学山梨文化財研究所の萩原三雄所長が「甲府市東部地域の歴史とまちづくり」と題して記念講演し、「自分のまちを見つめ直す契機になった」と話題になりました。

広範な住民と

 代表世話人を引き受けた工芸作家の雪江なほみさん(68)は「民意のまとまりが暮らしをよくしていく原動力になっていくような気がします。革新懇はそれができる組織なんだと、総会に集まった方たちをみて確信しました。私自身、革新懇の活動を通じて、『清き一票詐欺』に引っかからない賢い住民になりたい」と抱負を語ります。総会への参加を呼びかけるなかで「全国革新懇ニュース」の購読も相次ぎました。

 3日には、富士河口湖町でも元町議や元教育長などが呼びかけ人に名を連ね、「平和と自然と暮らしを守る富士河口湖町の会(富士河口湖町革新懇)」が結成されました。

 同町では昨年、小中学校の統廃合問題が浮上。地元の日本共産党支部で「こんなときこそ広範な住民とスクラムを組み、町政・国政を変えていく幅広い組織が必要ではないか」と議論になり、地域革新懇に結びつきました。「保守の地盤で今までしがらみにとらわれていたが、これからは自分に正直に生きていきたい」。賛同者からはこんな声も聞かれています。

運動をさらに

 山梨革新懇代表世話人の関本立美弁護士(全国革新懇代表世話人)は「自民党も民主党も国民の期待を裏切ってきました。いまほど、『国民が主人公』の新しい政治を求める草の根からの革新懇運動が求められているときはありません。全国交流会を契機に革新懇運動をさらに前進させたい」と語っています。

 山梨では青年革新懇の結成が13日に予定されています。6月から、民主商工会や高等学校教職員組合、自由法曹団、日本共産党、民主青年同盟などにかかわる青年たちが顔を合わせて交流会を開催。お互いの悩みを語り合うとともに、現職の公務員労働者を呼んで「公務員バッシング(攻撃)」の話を聞くなど学習を強めてきました。参加者は「まじめなことを話し合える“楽しさ”がここにある」と青年革新懇結成にはりきっています。


党山梨県委

活動に深みと厚みを

保守・無党派とも共同広げ

 日本共産党山梨県委員会は、革新懇推進委員会(責任者・小越進書記長)をつくり、党綱領と党大会決定に立ち返りながら、「革新懇とは何か」「いまなぜ革新懇か」を繰り返し討議し、革新懇運動をすすめています。

 この間、革新懇運動をテーマにした2回の県活動者会議、県委員会総会を開き、各地区委員会、支部でも革新懇運動を討議。そのなかで、革新懇運動が党の綱領的任務であり、革新懇運動の提唱者の党として力を注ぐ重要性を深めてきました。

 千葉信男県委員長は「党県委員会主催で来月20日に開く林業シンポジウムには、県林業団体協議会の会長さんも来賓として、あいさつをしてくれるということでした。保守・無党派の人たちの共同の条件は参院選挙後も広がっています。革新懇運動は、私たち日本共産党が国民の願いにこたえた活動を進めるうえで、深みと厚みをもたせてくれる運動です」と語っています。


 全国革新懇の三つの共同目標 (1)日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざす(2)日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざす(3)日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざす。





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