2010年10月8日(金)「しんぶん赤旗」

将棋新人王戦決勝3番勝負

阿部四段が先勝


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(写真)第41期将棋新人王戦第1局、加來博洋赤旗名人(右)を制し先勝した阿部健治郎四段。奥右は立ち会いの田中寅彦九段=7日、東京・将棋会館

 阿部健治郎四段(21)と加來博洋赤旗名人(29)の対決となり、初のアマチュア進出で注目の第41期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝3番勝負の第1局は7日、東京都渋谷区の将棋会館で定刻の午前10時に始まり、午後5時36分、113手まで阿部四段が先勝しました。

 立会人の田中寅彦九段、小木曽陽司赤旗編集局長が見守る中、振り駒の結果、先手は阿部四段になりました。序盤は5手目に早くも角交換になり、力戦模様の出だし。43手目▲5五歩で初めて駒がぶつかり、加來さんの考慮中に昼食休憩に入りました。

 加來さんは41分使って、休憩後△5五同歩▲同銀△4五歩と強く応戦しましたが、▲5四歩以下阿部四段の快調な攻め、加來さんの一方的な受けの展開になりました。控室の評価も「先手が圧倒的に優勢」へ。

 そこで加來さんが指したのが72手目△9五歩。この端歩攻めを見た田中九段は「いいタイミングの勝負手。(決勝に勝ち上がるまでに)何回も逆転してきただけはある」と指摘します。

 これに対して阿部四段は52分の大長考で▲4四桂と寄せに出、以下慎重に寄せきりました。

 阿部四段の話 終盤、△9五歩がきびしかった。相手が(逆転が得意の)加來さんなので、慎重になりました。まずは1勝できてほっとしています。

 加來赤旗名人の話 ちょっとつっぱりすぎたかなと思います。気持ちを整理して第2局に臨みたい。

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