2010年9月27日(月)「しんぶん赤旗」

尖閣諸島領有権の正当性

世界に主張すべきだ

NHK「日曜討論」 市田氏が指摘


 日本共産党の市田忠義書記局長は26日放映のNHK「日曜討論」に出席し、各党代表と討論しました。

 このなかで尖閣諸島漁船衝突事件について、「尖閣諸島は歴史的にも国際的にも日本の領土であることははっきりしている。その領海内で外国漁船の不法な操業を取り締まるのは当然です」と指摘。逮捕した船長を処分保留で釈放したことについて、「逮捕の被疑事実、釈放に至る経過について国民に納得のいくように説明する責任が日本政府にはある。中国にも事態をヒートアップ(過熱)させないために冷静な行動をとるべきだということを求めたい」と主張しました。

 民主党の岡田克也幹事長が「政府は関与していない。検察が総合的判断をしたことだ」とのべたのに対し市田氏は、「総合的判断をしたというが、そのなかに『日本国民への影響』『日中関係を考慮した』ことがあげられている。検察は法と証拠にもとづいて厳正な捜査を行うべきで、そういう政治判断を検察がやるというのは越権の疑いがある。その辺も含めて明らかにすべきだ」とのべました。

 市田氏は、日本が1895年に領土編入を閣議決定してから75年間、世界のどこからも異議が唱えられたことはなく、中国がものをいいだしたのは1970年代以降からだと指摘。日本の領有権の正当性について「事実にもとづき理を尽くして、国際社会や中国政府に堂々と主張すべきだ。国際的な紛争問題は平和的外交的にきちんと話し合って解決するべきだ。そういう外交力を発揮するのが政府の役割ではないか」とのべました

 岡田氏は「十分そのことは分かっている」とのべました。





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