2010年9月26日(日)「しんぶん赤旗」

関係強化で共同声明

米・ASEAN首脳会議


 【ニューヨーク=小林俊哉】オバマ米大統領と東南アジア諸国連合(ASEAN)の各国首脳は24日、ニューヨーク市内で2度目となる米・ASEAN首脳会議を行いました。会議後、米国とASEANとの経済、政治、安全保障面での協力強化をうたった共同声明を発表しました。

 オバマ氏は「米国のアジアでのリーダーシップ」を強調し、ASEANと「(経済分野だけでなく)政治面や安全保障面での協力の進化にも焦点をあてている」と語りました。

 ベトナムのチエット国家主席は「ASEANと米国との関係は、地域の安全保障、平和、発展にとって非常に重要な役割を演ずる」と主張しました。

 共同声明では、2011年から米大統領が東アジア・サミットに参加することなど米国のASEAN関与強化を歓迎。犯罪、貿易・投資、エネルギー、食料安全保障、気候変動面での協力強化を表明しています。また、米ロ間の新しい核軍縮条約(新START)の調印を「核兵器のない世界にむけた重要な一歩と考える」とし、東南アジア非核地帯の確立も「世界の核軍縮、核不拡散にとって重要な貢献となる」と位置付けています。

 一方、ASEANの一部加盟国と中国が南沙諸島などの領有権をめぐって意見が対立している南シナ海などを念頭に「地域の平和と安定、海洋の安全、妨げられることのない商業活動、航行の自由の重要性を再確認する」とし、「国際法の原則に従った平和的解決」を強調しました。





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