2010年9月15日(水)「しんぶん赤旗」
“孤立の壁 破ろう”
高齢者大会閉幕 団結訴え
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水戸市で開かれていた第24回日本高齢者大会は14日、全体会を開き「家庭から近隣から町から村から孤立の壁を破って、大同団結した高齢者の底力を発動しよう」と訴えた大会アピールを採択し、閉会しました。後期高齢者医療制度の即時廃止、介護保険の抜本改善をめざして運動を強めるなど6本の特別決議も確認しました。
大会には2日間でのべ4513人が参加。各地で運動を前進させてきた意気込みが会場にあふれました。大分県杵築市から初めて参加した男性(69)は、「すごいパワーに圧倒された2日間でした。自分でも何かやれないか、考えている」。三重県明和町から初めて参加した男性(72)は、「後期医療や介護のことでたいへん勉強になった。ひとりぼっちをなくす実際の取り組みは難しいが、学んだことを生かしたい」と話していました。
藤末衛・大会中央実行委員長があいさつし、山田栄作・大会中央事務局長が基調報告しました。山田氏は、孤独死、熱中症死、所在不明など高齢者が散々な目に遭っているにもかかわらず、民主党政権は党内権力闘争に終始している、と批判。「生活実態をみつめ、問題解決のため地域からの要求の実現を」「ひとりぼっちの高齢者をなくそうとの立場で取り組みを強めよう」とよびかけました。
各地・各分野から、後期高齢者医療制度廃止の運動などが報告されました。作曲家で東京音楽大学教授の池辺晋一郎さんが、「人にいのち、音にもいのち」と題して記念講演。来賓として日本共産党から塩川鉄也衆院議員があいさつしました。
最後に、茨城県の代表と来年の高齢者大会が開かれる青森県の代表が演壇に上がり、茨城から青森へ大会旗が引き継がれました。