2010年8月14日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄・泡瀬干潟埋め立て再開方針

公約違反の撤回求め環境団体が国会要請


 前原誠司国土交通相(沖縄担当相兼務)が沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業を再開する方針を東門美津子沖縄市長に伝えたことを受け、埋め立てに反対する「泡瀬干潟を守る連絡会」(小橋川共男、漆谷克秀・両共同代表)のメンバーらは12日、上京し、各党国会議員に事業中止に向けた対応を要請しました。日本共産党は赤嶺政賢衆院議員(代理)が要請を受けました。

 要請には、同会のほか、泡瀬干潟を守る東京連絡会、環境保護団体の「日本自然保護協会」や「WWFジャパン」のメンバーら10人が参加。それぞれの抗議声明などを手渡しました。要請に参加した泡瀬干潟を守る連絡会の前川盛治事務局長は、「今回の決定は公約違反で民主党の立場を百八十度変えたことになる。マニフェストに照らしても許されるものではない。埋め立て再開を転換してほしい」と求めました。

 泡瀬干潟の埋め立てをめぐっては、昨年10月に福岡高裁那覇支部で、「経済的合理性を欠く」として事業への公金の支出差し止めを命じる判決が出され確定しました。その後、沖縄市は土地利用計画の見直しを進め、新案を先月30日に発表しました。今月3日に前原国交相は東門市長と会談し「国の埋め立て事業を進める」としました。





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