2010年8月3日(火)「しんぶん赤旗」

「定数削減 年内実行を」

衆院予算委 菅首相踏み込む


 菅直人首相は2日の衆院予算委員会で、「民意」を削る国会議員定数の削減について、「年内に実行できるテンポで議論を進めてほしい」と述べました。年内に与野党の「合意」を目指すとしていた発言を、「実行」へとさらに踏み込む姿勢を示したものです。

 民主党の伴野豊議員への答弁。

 菅首相は、「財政再建は、どの党が政権を担当しても避けて通れない問題だ」と強調。「徹底したムダの削減、あるいは定数是正も含めたことを行う中で同時並行的に財政再建のあり方についても議論が必要だと思っている」と語りました。

 伴野氏は、菅首相が定数削減をめぐって8月中に党内の意見をまとめるよう指示したとの発言について「私はちょっと遅いような気がする」と主張。「(国会議員の削減は)野党のみなさんもマニフェストに数は若干違うが書いている。野党にさっそく呼びかけて、一刻も早く国会議員の定数削減を国民に示すべきだ」と首相に迫りました。

 民主党は参院選マニフェストで、衆院比例定数80削減と参院定数40程度削減を明記。衆院の比例定数を削減すれば、2009年総選挙結果で試算すると、民主党は比例代表42・41%の得票率で、小選挙区も含め衆院議席の68・5%を占め、1党だけで3分の2以上の議席を得ることになります。





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