2010年7月28日(水)「しんぶん赤旗」

山口・北九州 共産党が被災地調査

救済制度フル活用へ

豪雨、工場も商店も壊した

高橋・仁比氏ら要望聞く


 日本共産党の国会災害部会の高橋ちづ子部会長(衆院議員)と仁比聡平前参院議員は26、27の両日、今月中旬の豪雨で被害がでた山口県山陽小野田市と北九州市に入り、被災者を見舞うとともに市長や関係者から実情や国への要望を聞きました。


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(写真)崩壊した橋を視察する(左から)高橋、仁比、藤本の各氏=26日、山口・山陽小野田市

 山陽小野田市の厚狭(あさ)地域では15日に厚狭川がはんらんし、大規模半壊8戸、床上浸水438戸、床下浸水355戸という被害が発生しました。市の説明によると、26日までに災害ゴミの大半が回収され、水につかった家屋の消毒もほぼ終了しましたが、残された家屋については個別に対応していくとしています。また、家が浸水して住むことが困難になった住民にたいしては、市営住宅を準備するとのことです。

 日本共産党の藤本一規県議や中島好人、山田伸幸、下瀬俊夫市議が同行しました。

 厚狭川支流の桜川そばで自動車修理工場を経営している男性(64)は「あっという間に川から水があふれた。発電機や圧縮機、エアコンなどが水につかり使えなくなった。塗料などもだめになり、被害額が約300万円になる」と被害状況を話しました。

 厚狭川近くの千町商店街で明治から続いている薬局を経営している女性は「商店街のなかを水が川のように流れ、店の中にも水が入ってきた。商品や冷蔵庫がだめになった。どこかに移りたいがそれもできない」と肩を落としていました。

 白井博文市長との懇談で、市長は「被害状況を8月上旬をめどにまとめ、県、国に要望をしたい」との考えを示しました。

 高橋議員らは「住民の声が国会に届き、災害の認定基準が変わった。活用できる制度はすべて使って被災者の救援にあたってほしい。共産党も全力をつくす」と語りました。


「護岸工事 急いで」

豪雨被害視察 高橋・仁比氏に住民

北九州市

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(写真)旦過市場内で、田中副会長(右端)の案内で視察する高橋議員(中央)、仁比氏(その左)ら=27日、北九州市

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、仁比聡平前参院議員らによる豪雨被害の現地視察団が27日、北九州市小倉北・南両区内で現地視察しました。同市内を流れる紫川がはんらんし、床下・床上浸水の被害などを受けた住民や、“北九州市の台所”と親しまれている旦過市場を訪れ、被害関係者から被害状況や要望を聞きました。

 調査団一行は同市南区で、床上まで冠水した紫川の支流、東谷川べりが冠水して床上被害を受けた住民らから実情を聞きました。三井勇策・加用町内会会長は「5年に1度被害が起きるとの感覚だったが、2年続けて被害を受けた。過去最高の水位を超える護岸が昨年に実現していれば被害を受けることはなかった」と語りました。

 紫川下流沿いの小倉北区木町2丁目では、床下の浸水被害を受けた男性(76)=自営業=は「自宅前の紫川護岸の一部を県が高くしてくれたが、未工事部分もあり、その場所から川の水が住宅地一帯に流れ込んだ。急いで護岸工事を行ってほしい」と話しました。

 旦過市場を訪れた一行は、同市場商店街の田中誠一副会長の案内で市場内を視察。神獄(かんたけ)川が市場内に流れ込んだ被害当時の状況について説明を受けたのち、田中副会長は「水害では共産党がいち早く駆けつけてくれるなど、うれしく思います」などと語りました。調査には、八記博春、藤沢加代両市議、高瀬菜穂子前県議も同行しました。





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