2010年7月15日(木)「しんぶん赤旗」

原水爆禁止世界大会成功へ NPT議長メッセージ

核なき世界に導く優れた活動続けて


 核不拡散条約(NPT)再検討会議(5月)の議長を務めたフィリピンのリブラン・カバクチュラン国連大使から13日、原水爆禁止2010年世界大会の成功を願うメッセージが寄せられました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)からの要請に応えたものです。(メッセージ全文)


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(写真)カバクチュラン氏(右から2人目)に国際署名を提出する日本原水協の高草木博事務局長(左端)、新日本婦人の会の米山淳子事務局長(同3人目)ら=5月2日、ニューヨーク

 メッセージは、「1955年以来開催されている大会の重要性と意義は、いくら強調してもしすぎることはありません」「世界は、広島と長崎に起こったことを忘れるべきではありません。毎年の大会はその重要なリマインダー(思い起こさせてくれるもの)です」と評価しています。

 また、NPT再検討会議の議長としてニューヨークで被爆者と会い、日本から寄せられた700万人近い国際署名を受理したことにふれ、「みなさんの優れた活動を続けてください。それは、大会が掲げる目標の達成を促進し、私たちを核兵器のない世界に導いてくれるものなのです。大会の成功を祈ります」と結んでいます。

 メッセージとともに寄せられた、日本原水協の高草木博事務局長あてのカバーレター(添え状)で同大使は、「あなた方の努力がNPT再検討会議の大きな成功を助けた」と指摘しています。

 高草木氏は、「メッセージは、核兵器のない世界を実現する上で草の根の運動、市民社会が果たす役割への期待の大きさの表れだと思います。この期待に応えて、被爆国日本で開く世界大会を大きく成功させたい」と話しています。

 8月2日から9日まで被爆地広島・長崎で開かれることしの世界大会は、NPT再検討会議の成果を受けて、世界の平和運動が今後の運動方向を議論します。

 日本共産党の志位和夫委員長は、NPT再検討会議のさい、議長となったカバクチュラン大使と面会し、さらに会議終了後、その成果を評価する談話と同大使の奮闘に感謝する書簡を6月、同大使に送りました。同大使はこれに感謝する返書を寄せています。このなかでNPT再検討会議での志位委員長の活動について「あなたの努力が、この会議のプロセスにきわめて大きな貢献となり、10年NPT再検討会議の大きな成功に役立ったことは確実です」とのべています。





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