2010年7月5日(月)「しんぶん赤旗」

米軍関与 再捜査へ

仏漁船沈没 高裁が決定


 フランスのレンヌ控訴院(日本の高等裁判所に相当)は2日、米軍の原子力潜水艦が6年前にフランスの漁船を沈没させた事件について、改めて捜査を開始する決定を出しました。仏メディアが伝えました。事件では乗組員5人が死亡しています。

 フランスの刑事訴訟では、裁判官である予審判事が事件を捜査する権限を持っています。レンヌ控訴院は今回、2人の予審判事を新たに任命しました。

 漁船ブガレブレイ号は、北大西洋条約機構(NATO)軍事演習がイギリス海峡海域で開始される前日の2004年1月15日、同海域で沈没しました。

 一審は事故には米軍の関与はないとしていました。しかし乗組員の遺族は、漁船が同海域をパトロールしていた潜水艦によって海中に引き込まれたという調査報告を基に控訴していました。





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