2010年6月24日(木)「しんぶん赤旗」

参院選の公示にあたって
すべての党員のみなさんに訴えます

2010年6月23日 参議院選挙闘争本部


すべての党員のみなさん

 消費税増税問題が一大争点に浮上するなかで、参議院議員選挙が公示されます。7月11日の投票日を含めて18日間、日々、刻々、知恵と力をつくして奮闘されることをよびかけます。

 14日に開かれた「全国いっせい決起集会」で、志位和夫委員長は、菅新政権の政治的本質として、アメリカと財界によりいっそう忠誠を誓い追随する政治に踏み込む道を選択したと強調しました。この指摘の正しさが、劇的に裏付けられています。アメリカと財界いいなり政治の焦点となっている問題が、争点として鮮明になったのが「決起集会」後の局面の特徴です。

 民主党は、17日に発表した参院選マニフェストで法人税減税と消費税増税をセットで打ち出し、菅首相みずからマニフェスト発表の記者会見で、「税率は自民党が提案する10%を一つの参考にする」と言明しました。国民のくらしが大変なときに、消費税を一気に2倍に増税し、1世帯平均で16万円もの負担増を押しつける。その一方で、“日本の法人税は高すぎる”などというウソの宣伝をもとにした財界・大企業の要求にしたがって、法人税の大幅減税を実行する。国民の消費税負担増はほとんど大企業減税の財源になり、「財政再建」や「社会保障」の「財源」になどならない――こういう国民への負担押し付けをあからさまに、民主・自民の事実上の大連合で実行しようというのです。こんなにひどい財界・大企業への忠誠と追随はないではありませんか。

 普天間問題で、過去の「抑止力」批判の立場を投げ捨てて、沖縄県内に代替基地をつくり、しかも徳之島その他に米軍の訓練を拡散しようという「日米合意」をひたすら推進しようとする菅内閣、沖縄県民の総意を踏みにじるアメリカへの忠誠と追随のひどさも、また鮮明です。

 「財界にも、アメリカにも、国民の立場でモノが言える党」――日本共産党の値打ちと役割がいちだんと輝く情勢です。22日におこなわれた日本記者クラブ主催の「党首に聞く」討論会では、消費税問題、普天間問題が論議の中心になり、国民の立場で討論をリードしたのは、日本共産党の志位委員長でした。「決起集会」で強調されたように、まさに「日本共産党の頑張りどころの情勢、出番の情勢」です。日本共産党の躍進で消費税増税にストップをかけ、普天間問題の解決方向を明確にすることは、この選挙で党に課せられた重要な責務です。

 中心争点をめぐる勘どころが、切実なくらしの問題での訴えのポイントとともに、すべて法定1号ビラに盛り込まれています。このビラの内容を身につけて、宣伝し対話し支持を広げる活動、その活動の担い手を広げに広げる活動に全力を尽くすなら、日本共産党が大きく前進・勝利できる条件が満ち満ちています。そういう局面のもとでいま、公示日を迎えています。

すべての党員のみなさん

 「決起集会」以後の10日間、新内閣の政治の中身が日々具体的に明らかになるもとで、全党は、気迫を込めて宣伝・対話などの活動を強めてきました。「赤旗」号外の配布はほぼ完了し、政党ポスター張り出しでは、「ポスター第1党」の地域が広がりました。街頭宣伝が日ごとに強められ、対話が弾み、支持が広がっています。

 対話で総選挙の最終到達を超えた地区が3地区、14地区が7割を超えています。消費税問題が大争点になって訴えの勢いは一気に高まり、受けとめる側の反応も急激に変化しています。“やるぞ”“やれる”という気分が、全党にみなぎり始めています。

 日本共産党の勝利への道は、自らの力で“風”を起こしてこそ切り開かれます。勝利の基準は、自ら決めた650万の得票目標に見合う諸目標を突破する活動、他党を凌駕(りょうが)する活動をやりぬくことができるかどうかです。

 いま有権者は真剣に考えています。切実な要求、「政治を変えたい」という願いを強め、閉塞(へいそく)状況からの出路と展望を模索し、探求しています。模索と探求は最後の最後まで続くでしょう。期日前投票を重視しつつ、この情勢にふさわしい規模で、広大な有権者に日本共産党の声を届けきる活動に、最後まで全力でとりくみましょう。勝敗は、まさに投票箱の閉まるまで、これからの一日一日の活動にかかっています。

 日本共産党には他党の追随を許さないネットワーク――支部・党員・地方議員・後援会員・「しんぶん赤旗」読者のネットワークがあります。全党員が「決起集会」の報告を視聴・読了し、また、演説会・小集会・「集い」、あるいは署名活動などを通じて、ネットワークを隅々まで活性化させ、その力をくみつくすことが、勝利への大道です。

 梅雨のさなかの選挙戦です。お互いに健康に留意しつつ、全国のすべての党支部・党機関が臨戦態勢をとって、この大道を進もうではありませんか。全支部が毎日行動する態勢を確立し、担い手を広げに広げて、対話と支持拡大の規模とテンポを3倍、5倍に引き上げましょう。投票日まで、累進的に飛躍をつくりだし、有権者の過半数との対話、得票目標の2倍を超える支持拡大をやりぬこうではありませんか。

 公示日から最初の土日までの4日間に、宣伝と対話の爆発的飛躍をつくりだすことが特別に重要です。法定1号ビラを一気に有権者に届けるとともに、「ビラをお読みいただきましたか」と声をかけ、対話と支持拡大の大波をつくりだしましょう。「赤旗」見本紙も活用し、党勢拡大の上げ潮のなかで活動を広げましょう。プラスター、横断幕、メガホンなどをフル活用し、消費税増税反対、普天間基地無条件撤去を中心とする勢いある全有権者への宣伝で、文字通り“列島騒然”の状況をつくりだし、勝利をわが手に引き寄せようではありませんか。

 「全国は一つ」「比例を軸に」――あらゆる結びつきを生かし、「日本共産党」と選挙区候補者への支持を、東京選挙区での「小池あきら候補」への支持を、広げに広げぬきましょう。歴史的参院選の勝利のために、すべての党員の心を一つにした猛奮闘を重ねて心から訴えます。





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