2010年6月13日(日)「しんぶん赤旗」

上海機構首脳

「安定、繁栄」確認

加盟国拡大の手続き承認


 【北京=小寺松雄】中国とロシア、中央アジア4カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン)で構成する上海協力機構(SCO)の第10回首脳会議が11日、ウズベキスタンの首都タシケントで開かれ、「会議宣言」を採択しました。「宣言」はSCOを地域の平和と安定、繁栄に寄与する開かれた多国間機構にすると強調。加盟国拡大のための手続きに関する規則を承認しました。

 現在、SCOにはオブザーバー国としてモンゴル、パキスタン、イラン、インドの4カ国、対話パートナー国としてベラルーシとスリランカが参加。今回拡大方針を確認したことでSCOは、中央アジアから南アジアを網羅する地域機構を目指すことになります。

 「宣言」は4月に政変が起こり、現在も不安定なキルギス情勢について、国家主権を尊重し、外部からの干渉に反対すると強調。同時に同国の安定が地域に重要な影響を与えるとして、「必要な支持と援助をする」と確認しています。

 またアフガニスタンについて、「テロや麻薬、国境を越えた犯罪組織」が地域を脅かしているとして、平和と安定に力を尽くすと表明しています。

 会議には議長国ウズベキスタンの招待でアフガニスタンのカルザイ大統領が参加しました。

 キルギスからカザクバエフ外相代行が出席したほかは5カ国の首脳が出席。モンゴルのエルベグドルジ、パキスタンのザルダリ両大統領、インドのクリシュナ、イランのモッタキ両外相が出席しました。





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