2010年6月11日(金)「しんぶん赤旗」

沖縄・大宜味村議会

ヘリパッド建設反対

意見書を初めて可決


 沖縄県の大宜味村議会は10日、隣接する東村高江の米軍北部訓練場のヘリパッド(離着陸帯)建設に反対し、国に同訓練場の無条件返還を求める意見書を全会一致で可決しました。ヘリパッド建設に反対する意見書が可決されたのは初めてです。

 意見書は、1996年の沖縄に関する日米特別行動委員会(SACO)最終報告に盛り込まれた北部訓練場の一部返還が14年たっても実現しないのは、返還条件としているヘリパッド建設が訓練場の機能を「より一層強化することが本来の目的」であり、「普天間飛行場代替基地問題同様、沖縄県民、地域住民の合意が得られない」ものだからだとしています。

 また、ヘリパッド建設工事の強行に抗議する住民を、沖縄防衛局が「通行妨害」として提訴したことを「本末転倒の住民軽視の暴挙である」と厳しく批判。「基地(ヘリパッド)建設は、爆音と墜落の危険性が今以上に高まる」「近年、特に集落地域での(米軍ヘリの)低空飛行が増加し、村民からも大きな不安と、抗議が寄せられている」としています。

 「ヘリパッドいらない住民の会」の伊佐真次さんの話 大宜味村議会のような決議が、東村や他の市町村にも波及していってほしい。県民が普天間基地撤去の意思を示しているのと同じように、住民がいらないという訓練場はなくすのが筋です。





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