2010年6月6日(日)「しんぶん赤旗」
公費接種急いで
共産党京都府委ワクチンシンポ
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日本共産党京都府委員会(渡辺和俊委員長)は5日、日本のワクチン行政を考えるシンポジウムを京都市内で開き、任意接種(全額個人負担)の細菌性髄膜炎や子宮頸(けい)がんのワクチンの公費助成の必要性や、子どもの命を守る行政の役割などについて話し合いました。
京都民医連太子道診療所小児科の尾崎望医師がコーディネーターを務め、耳原病院小児科の武内一医師・佛教大学教授、「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」の田中美紀さん、子育て中の松原八生さん、日本共産党の成宮まり子京都国政委員長(参院京都選挙区予定候補)の4人がパネリストとして発言しました。
武内氏は、ワクチン接種が子どもの死亡率低下に大きな効果をもたらすことを紹介した上で、「接種が有料の日本は、先進国と比べて最低のレベル。早く無料で受けられるよう、政治の力も借りなくてはいけない」と話しました。田中さんは、細菌性髄膜炎にかかり後遺症が残る子どもの母親として、すべての子どもの命を守る予防接種へ制度の改善が必要だと訴えました。
成宮氏は、「ワクチン接種の公費実施を政府に急いで求めていきたい」と強調。政治的立場の違いを超えてワクチンの公費助成を求める運動を広げることの重要性と、政党助成金や米軍への思いやり予算などのムダにメスを入れ、医療や社会保障重視の“命を守る政治”に切り替えるために奮闘する決意を語りました。