2010年6月6日(日)「しんぶん赤旗」
韓国、安保理に書簡
哨戒艦事件での対応求める
韓国政府は4日(日本時間5日)、哨戒艦沈没事件で対応を求める書簡を国連安全保障理事会に提出しました。安保理議長国メキシコのへラー国連大使は同日、「適切な答えを出せるよう理事国と協議する」と表明。来週から、安保理での本格的な論議が始まります。
韓国の朴仁国(パク・イングク)国連大使が議長に送付した書簡は、半分近くを使って、「北朝鮮の魚雷攻撃」で沈没したとする合同調査団の調査結果の内容を説明。調査結果の要約も添付し、「科学的で客観的な調査」によって「北朝鮮に武力攻撃の責任があることを裏付けた」と強調しました。
書簡は、北朝鮮の行動が、国連憲章や朝鮮戦争の休戦協定、1992年の南北基本合意書に違反し、「朝鮮半島の平和と安全にとっての脅威」だと指摘。事態の重大性にふさわしく適切に対応するよう求めています。
安保理に要請する具体的な対応については言及しておらず、「北朝鮮による再度の軍事挑発の防止」を求めるにとどまりました。
韓国政府は当初、北朝鮮に対する新たな制裁措置を含む決議の採択を模索していました。しかし、常任理事国の中国やロシアが、朝鮮半島の緊張の激化を懸念し、慎重な姿勢を示していることから、制裁を含まない決議を求める方向に切り替えました。安保理での協議次第では、決議ではなく議長声明になる可能性もあります。
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は4日、シンガポールでのアジア安全保障会議で演説し、「過ちを黙認すれば、北朝鮮はまた挑発を繰り返す。自ら過ちを認めて、再発防止を確約することが必要だ」と主張しました。

