2010年6月5日(土)「しんぶん赤旗」

反貧困たすけあいネットがイベント

パンと誇りを 若者熱く

小池氏発言 派遣法抜本改正に拍手


 「反貧困たすけあいネットワーク」は3日夜、東京都内で「私たちにパンと誇りを!」と題したイベントを開きました。会場になった西麻布のイベントスペースには、若者ら200人が参加。政治家トークもあり、貧困の打開策や生き方をめぐって、深夜11時すぎまで熱い議論が交わされました。


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(写真)反貧困たすけあいネットワークのクラブイベントで発言する小池晃参院議員(左端)=3日、東京・西麻布

5年余働き雇い止めに

 2人の若者が「派遣切り」や困窮する生活の当事者トーク。日産自動車を「派遣切り」された女性は、「一般事務なのに『専門業務』派遣として5年8カ月も働いて、雇い止めされた。仕事を探しても、派遣しか見つからず、正社員になれない」と訴えました。

 就職できず路上生活を5カ月体験した男性は、「自分と同じ境遇の人を助けていきたい」と発言しました。

 国会議員と「たすけあいネット」の河添誠代表、湯浅誠事務局長による政治家トークには、日本共産党、民主党、自民党、たちあがれ日本の議員が参加。共産党の小池晃参院議員が紹介されると、ひときわ大きな声援が起こり、湯浅氏も「女性から歓声が飛んでますね」と小池氏に声をかけました。

 河添氏の「若者の発言を受けて、どう考えるか聞きたい」との提起にたいし、小池氏は「鳩山政権が期待を裏切り失望したかもしれないが、絶望してはいけません。若者を使い捨てる派遣法を抜本改正しよう」と呼びかけると、会場に拍手がわきました。

 湯浅氏は「絶望しないために何が必要ですか」と質問。小池氏は「『国際競争力のため、派遣は必要だ』と言われてもあきらめず、その呪縛(じゅばく)を乗り越えることです」と答えました。

 反貧困ネット代表の宇都宮健児弁護士と作家の雨宮処凛氏が連帯あいさつ。宇都宮弁護士は「反貧困の運動は着実に広がっています。国や政治にものを言っていきましょう」と強調しました。





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