2010年5月25日(火)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 認証保育園に1歳の娘を預けている女性は、園庭もないビルの一室に娘を連れて行くたび、涙が出ると言います▼国の基準を満たす認可保育園を希望していましたが、育休明けで復職する人が多い1歳児は「最激戦クラス」。どこにも入れませんでした。「もっとのびのび遊べるところで過ごさせてあげたいのに…」▼保活(保育園への入園活動)という言葉が広がるほど深刻な待機児問題。妊娠と同時に保活が始まる地域まであるようです。しかし、国が必要な予算をつけ、自治体が法律を守れば、本来、保活なんて必要ないのです▼児童福祉法24条は、保育が必要な子どもの保護者から申し込みがあれば、市町村は「保育所において保育しなければならない」と定めています。希望者を入園させることは、法律で定められた自治体の義務です▼日本共産党は緊急提言「待機児童問題を解決し、安心して預けられる保育を実現するために」を発表しました。当面、国の責任で1年間に10万人分の認可保育園をつくることや、国有地の優先利用・無償貸与などを提案。さっそく「ぜひ実現してほしい」などの声が寄せられています▼18日、日本共産党が東京都内で開いた保育シンポジウムで、小池晃参院議員は「なによりも、子どもたちのためにがんばりましょうよ」と呼びかけました。子どもたちに最善の環境を用意するのは、おとなの義務です。参院選の公示まで約1カ月。日本の子育てを本気で変えるため、党への支持をもっともっと広げたい。





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