2010年4月29日(木)「しんぶん赤旗」

賃金差別43億円是正

女性自治体労働者5000人が勝訴

英バーミンガム


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 英イングランド中部のバーミンガム市の女性自治体労働者が女性への賃金差別は不当だと訴えていた問題で、バーミンガム雇用裁判所は27日、労働者側の訴えを支持する判決を言い渡しました。英BBC放送(電子版)が「約5000人の女性自治体労働者が勝利」と報じたほか、ロイター通信、英紙タイムズ(電子版)なども一斉に伝えました。

 訴えていたのは、同市に雇用され清掃や調理、介護などに携わってきた女性労働者。男性労働者には支払われている賞与が女性になく、男性の給与は女性の基本給の最大1・6倍に達していたといいます。

 女性たちを支援していた公共部門労組UNISON(組合員数130万人以上)によると、雇用裁判所は、女性たちには男性と同程度の賃金を受け取る権利があったことを認めたといいます。

 同労組は、今回の判決について重要な先例となる勝利だと高く評価。自治体側が女性労働者に支払うことになる未払い賃金の総額を正確に見積もることは困難だが、3000万ポンド(約43億円)に達するとみています。

 労組のデーブ・プレンティス書記長は声明で「あまりに長い間、バーミンガム市は、女性労働者に公平に賃金を支払う責任を果たすことを怠ってきた」と指摘。本来なら市民のために使えたはずの膨大な費用を市当局は裁判での弁護に費やしてきたと批判しました。

 市側は、問題となっている給与制度はすでに廃止されていると主張。ただ、上訴するかどうかは未定だとしています。(田中一郎)


 英国の雇用裁判所 雇用問題を取り扱う独立の特別裁判所。雇用の権利をめぐる労使間の争議で判断を示します。取り扱うのは不当解雇や解雇手当、差別などで、ほとんどの審理は公開されます。





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