2010年3月13日(土)「しんぶん赤旗」
スー・チーさん選挙排除
地方事務所再開は認める
ミャンマー
【ハノイ=井上歩】今年総選挙を予定しているミャンマー軍事政権は、11日に公表した選挙関連法で、服役中か有罪判決に不服を申し立てている者に被選挙権を認めないとして、事実上、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんを排除しました。
同時に、同氏が率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)に対し、閉鎖されていた地方事務所の再開を認めました。
同事務所は2003年5月の弾圧事件以降、閉鎖されていました。同党の報道担当者はロイター通信に「政権はNLDを選挙に参加させたいのだろう」と述べています。
しかし選挙関連法は、軍政主導でつくられた08年憲法の順守誓約や党からのスー・チーさん追放を求めており、NLDは選挙参加をまだ決めていません。スー・チーさんが自宅軟禁下にあるため執行委員会も開けないといいます。
ヤンゴンからの報道によると、選挙関連法のなかには、NLDが圧勝した1990年の選挙結果を公式に破棄する規定も盛り込まれています。
選挙関連法をめぐっては、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が10日、「これまでのところ、国際社会の期待にかなっているとは思えない」と表明しています。

