2010年3月7日(日)「しんぶん赤旗」

“ノリは色落ち”“漁業がダメに”

有明海“水門開門せよ”

4県の漁民が集会


 「よみがえれ!有明海」訴訟弁護団と支援する会は6日、佐賀市で「有明4県漁民の集い」を開きました。長崎、佐賀、福岡、熊本の沿岸4県から約40人の漁民が駆け付け、諫早干拓で設置された潮受け堤防の水門の開門を求める運動をさらに進めていく決意を固め合いました。弁護団の一員でもある仁比そうへい・日本共産党参院議員が連帯のあいさつをしました。

 参加した漁民からは「ノリは色落ちや病気などでほとんどダメになった」「堤防の閉め切りをしてから、すべての漁業がダメになった。開門させて海をよみがえらせよう」との声が寄せられました。

 たたかいの到達点について馬奈木昭雄弁護団長は、新たに諫早湾内(長崎県)の開門反対の国見漁協、開門反対から賛成に方針を変えた瑞穂漁協の組合員も新たに提訴に踏み切ると報告しました。

 「もう誰も開門について争っていない。農水省は環境アセスメントを口実に開門を引き延ばそうとしているが、アセス抜きの開門まであと一歩。みなさんの運動で早期の開門を勝ち取ろう」と呼びかけました。

 仁比参院議員は、「『開門せよ』が諫早湾内と湾外の漁民の一致した声だ。団結して『宝の海を返せ』という声をぶつけていこう」と訴えました。

 集会に参加した小長井・大浦訴訟原告団長の松永秀則さんは「4県の漁民が集まり団結できた。これだけまとまれば、農水省の検討委員会にも私たちの声が届くと思う」と語っていました。



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