2010年3月7日(日)「しんぶん赤旗」

「マルチ支援」から「核武装」論者まで

民主党の参院選第1次公認候補


 民主党は3日の常任幹事会で、夏の参院選の第1次公認候補(選挙区47人、比例区40人)と推薦候補(選挙区2人)を決定しました。参院での単独過半数獲得に向け、9都道県選挙区で2人の候補を擁立。うち東京選挙区などでは追加公認も目指しています。

 しかし、政権発足以来、鳩山由紀夫首相の偽装献金事件や小沢一郎幹事長の土地購入資金事件、小林千代美衆院議員の不正資金事件で強制捜査や関係者の逮捕が相次いで噴出。「政治を変えたい」と国民が願う“要”の問題での後退姿勢に加え、「政治とカネ」の問題でも自浄能力を発揮しない中、2月21日投開票の長崎県知事選は民主党など与党3党が推薦した候補が敗北し、世論調査では内閣不支持率が支持率を上回る事態に直面しています。

 比例区では、元陸上自衛隊陸将補の矢野義昭氏を公認しました。同氏は日本の核武装、「靖国」派の立場に立つ人物です。

 また、マルチ商法業界を支援するための議員連盟を立ち上げ、マルチ業界団体から資金を受け取っていた前田雄吉元衆院議員も、比例区で公認しています。同氏は、「党に迷惑をかけた」として離党し、当時の菅直人代表代行も「一応のケジメになった」などと幕引きを図っていました。前田氏は昨年の総選挙出馬を“自粛”していましたが、今回の公認で“復活”した格好です。

 そのほか、日本チェーンストア協会会長や日本スーパーマーケット協会会長を歴任するなど、業界の代表者ともいうべき人物も比例区で公認しています。


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