2010年2月27日(土)「しんぶん赤旗」

排出量取引学ぶ 環境NGO


 気候保護法(仮称)を制定させようと活動する環境NGO「メーク・ザ・ルールキャンペーン」は26日、東京・永田町の国会内で学習会を開催しました。

 「低炭素経済と排出量取引」と題して講演した諸富徹・京都大学准教授は、米国で議論されている排出量取引制度の法案について詳しく説明。取引によって生まれた財源を消費者保護に回すと明記していることなどをあげ、「低炭素社会に向けたコストや、新しい産業に移行するための労働者の教育など、政府が責任をもって手当てすることを法案に盛り込んでいることが大事」と強調しました。

 4月から全国に先駆けキャップ&トレード型(温室効果ガスに排出上限枠を義務づける)の排出量取引を実施する東京都の地球環境担当者は、一昨年6月に都議会が全会一致で改定を決めた「環境確保条例」について報告。国に対して、温室効果ガスは原単位規制ではなく総量規制が必須であることとあわせ、キャップ&トレード型の排出量取引の導入を要望しました。



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