2010年2月19日(金)「しんぶん赤旗」

世界23カ国世論調査

日本 将来「安心」は最低・「不安」最高


 世界23カ国の国民を対象にした世論調査によると、日本人の86%が将来に不安を感じており、各国中最高値でした。国際的な世論調査会社IPSOSが実施したもので、ロイター通信が15日伝えました。

 同社は、昨年11月から今年1月にかけ、世界の国内総生産(GDP)の75%を占める23カ国で世論調査を実施。約2万4千人から回答がありました。

 将来について安心を感じるか、不安を感じるかという質問に対し、「非常に安心」と「やや安心」と回答した人の合計が上位の3カ国は、インド(79%)、中国(78%)、オーストラリア(73%)。下位3カ国は、日本(14%)、フランス(21%)、チェコ(25%)でした。

 将来について「非常に不安」「やや不安」と回答した人の合計がもっとも多いのも日本(86%)で、次はフランス(79%)でした。

 自国の経済情勢を質問したのに対し「非常に良い」「やや良い」と答えた人の合計は23カ国全体で36%。「非常に悪い」「やや悪い」と答えた人の合計は64%でした。

 「非常に良い」「やや良い」と回答した人の多い国も、インド(82%)、オーストラリア(81%)、中国(78%)の3カ国。下位3カ国はハンガリー(7%)、日本(8%)、スペイン(10%)でした。日本は「非常に悪い」「やや悪い」と回答した人が92%に達しています。

 日本の経済危機が深刻で、国民をより不安に陥れていることが浮き彫りになっています。(田中一郎)

表

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp