2010年2月17日(水)「しんぶん赤旗」

JR採用差別23年

政治解決迫り4000人集会


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(写真)JR不採用問題解決へと「がんばろう」を歌う国労・全動労組合員などの解雇された人たちとその家族たち=16日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂

 国鉄の分割・民営化でJRが発足した際、国労や全動労(現・建交労)に所属しているとの理由で労働者が不採用となってから23年となる16日夜、採用差別の政治解決を求める中央集会が東京・日比谷公園で開かれました。当事者と支援者の4者4団体が主催し、氷雨が降るなか4000人が集まりました。

 高橋伸二国労委員長は、「私たちは政治解決の一致点で団結し、正念場を迎えている。確実に解決を手にするため、支援と協力を広げよう」とあいさつしました。

 全労連、平和フォーラム、都労連の代表が連帯あいさつ。全労連の大黒作治議長は、「分割・民営化は、新自由主義の象徴として行われた。裁判でも、国による不当労働行為が明らかにされ、国民的世論で事態を動かしつつある。最後まで頑張ろう」と呼びかけました。

 情勢報告で二瓶久勝国鉄闘争共闘会議議長は、「解決には、4者4団体の団結が重要だ」と強調しました。

 小野浩二国労闘争団全国連絡会議副議長は「不採用の日は23年たっても忘れられない」と発言。家族代表は言葉をつまらせながら、「一日も早くもとの生活を取り戻したい」と訴えました。

 閉会あいさつで佐藤陵一建交労委員長は、「戦後最大最長となった争議を、当事者が納得できる解決にするため頑張ろう」と呼びかけました。

 採用差別問題は、解決にむけて大きなヤマ場を迎え、民主党ら与党3党は3月までに解決を目指すことを確認し、前原誠司国土交通相も「一日も早い解決が望ましい」と発言。日本共産党国会議員団は1月26日、前原誠司国土交通相あてに早期解決を申し入れています。


 4者=国労闘争団全国連絡会議、鉄建公団訴訟原告団、鉄道建設・運輸機構訴訟原告団、全動労争議団、4団体=国鉄労働組合、全日本建設交運一般労働組合、国鉄闘争支援中央共闘会議、国鉄闘争に勝利する共闘会議



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