2010年1月28日(木)「しんぶん赤旗」

マルクスの理論 確認

ベトナム共産党 経済学セミナー


 【ハノイ=井上歩】ベトナムの経済学者やベトナム共産党幹部が世界経済危機をふまえて経済学の歴史や理論を再研究し、マルクスの理論の価値を確認する全国セミナーが22、23の両日、北部クアンニン省で開かれました。ベトナム共産党中央理論評議会が主催しました。

 ベトナム共産党機関紙ニャンザンによると、トー・フイ・ルア理論評議会議長(政治局員)が問題提起。ルア氏は、資本主義の経済学は否定されるたびに資本主義の枠内で転換を図ってきたが、行き着いた新自由主義は経済危機で「いっそう深い度合いで否定された」と指摘。他方で「マルクスの学説の科学的価値はだれも否定できていない」し「経済危機の原因は基本的にマルクスの発見の範囲内にある」と指摘しました。

 また、危機に対して国際金融機関や主要8カ国(G8)などの枠組みは警告も解決もできず、「資本主義の経済学者もマルクスの学説に立ち返っている」と指摘。「日々の実践」は、マルクスの理論に基づいた「新しい主流理論の形成を経済学に注文している」と主張しました。

 ベトナムの方向については、迅速でしっかりとした経済発展を図るとともに「『社会主義志向の市場経済』の枠組みを根本的に整備し、将来の危機に対応できる能力を全面的に強化する必要がある」と強調しました。

 ニャンザンによると、セミナーには100を超える論文や報告が集まりました。ルア議長は日本共産党とベトナム共産党の理論交流でベトナム側代表団長を務めています。


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