2010年1月25日(月)「しんぶん赤旗」
反省なく“復活宣言”
自民党大会 新綱領を採択
自民党は24日、昨年の総選挙で野党に転落後、初の党大会を都内のホテルで開きました。大会の年頭演説で谷垣禎一総裁は「政権奪還を目指して行動し、できる限り早く私たちの政権を実現する」と“自民党政権復活”を宣言。財界・大企業の要求に応え、日米同盟を基軸とする内政・外交政策を列挙した2010年運動方針を決定するとともに、05年に改定して以来となる新たな綱領を採択しました。
谷垣氏は、総選挙での自民党惨敗の要因について「与党の座に長く安住し、内部対立をさらけだし、的確・斬新な政策の実行が滞った」と指摘。石破茂政調会長も政策報告で「政策は正しくしても、その説明、立ち振る舞いに問題があった」ととらえるなど、同党が掲げた政策そのものに間違いがないとの立場を示しました。
谷垣氏は「今度の政権交代は、災い転じて福となす、国民から党を鍛え直し、新生復活するチャンスをいただいたとみるべきだ」と述べ、自民党として保守主義を前面に掲げていくことを強調。「今年は勝負の年。参院選挙で必勝を期すのは当然であり、通常国会をたたかうことによって鳩山政権に衆院解散・総選挙を迫らなければならない」などと述べました。
石原伸晃組織運動本部長は、運動方針で掲げた憲法改定について「立党50年(05年)でまとめた『新憲法草案』を精査し、早期改正を目指していく」と述べ、第2次草案の策定に入る方針を示しました。
大会は夏の参院選に向けた「決起集会」と位置付けられ、これまでに決定した51人(選挙区32人、比例代表19人)の公認候補が紹介されました。
来賓として公明党の山口那津男代表が出席。ただ、これまで出席していた日本経団連の御手洗冨士夫会長は海外出張を理由に欠席し、大橋洋治副会長が代理出席しました。