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2010年1月16日(土)「しんぶん赤旗」

「国政選挙供託金支援基金」についての報告と提案


 日本共産党第25回大会3日目の15日、市田忠義書記局長がおこなった「国政選挙供託金支援基金」についての報告と提案は、次のとおりです。

 第24回党大会は、異常に高額な供託金により、少数政党を選挙そのものから締め出すことをねらった現行供託金制度の障害を、全党の共同の力で打破するために、「衆議院小選挙区選挙供託金支援基金」を創設しました。2007年9月の第5回中央委員会総会では、今大会で承認を得ることを前提に、「基金」の支給対象を小選挙区だけでなく、比例代表選挙候補者にも広げることにしました。

 この「供託金支援基金」制度は、昨年の総選挙での候補者擁立の大きな支えとなりました。総選挙で必要とされた供託金総額は、小選挙区・比例代表あわせて、7億5000万円でしたが、その6割近くに当たる4億4550万円が「供託金支援基金」から支給され、全国での総選挙にむけた運動資金の負担を大きく軽減することになりました。前大会のよびかけに積極的にこたえて「基金」への拠出に協力していただいた全国の党員・協力者のみなさんに、党中央を代表して心からお礼を申し上げます。

 以上の到達点に立っての新たな提案ですが、今後は、「基金」の適用対象を、衆議院選挙だけでなく、参議院選挙にも広げること、これにともなって名称も「国政選挙供託金支援基金」に改めることにしたいと思います。このことによって、供託金制度の障害をのりこえて党が前進していくための条件はいっそう強まることになります。この点を、第5回中央委員会総会での確認とあわせて、党大会に報告し、党大会の承認を求めるものであります。

 最後に、まだ「基金」のあることを知らない党員、よびかけが届いていない党員が少なからず残されています。あらためて全国の党機関と党支部が、すべての党員に「基金」の意義と役割を知らせていただき、「全国は一つ」の見地に立って積極的に拠出されることを心からよびかけて提案とします。



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