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2010年1月16日(土)「しんぶん赤旗」

ハイチ地震

各国救援隊が現地入り

被災者“食料・水早く”

死者4万〜5万人の恐れ


 【ワシントン=西村央】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が14日語ったところによると、12日起きた大地震で大きな被害が出たハイチでは、欧米など各国の救援チームが同日までに現地入りし、救援活動を本格化しました。しかし、救援物資や資材は被災規模に追いついていない状態です。


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 ハイチのプレバル大統領は同日、これまでに約7000人の犠牲者を集団墓地に埋葬したと語りました。同国の赤十字当局者は死者は4万5000人〜5万人、負傷者や家族を失った人々は300万人に達する恐れがあると述べました。

 現地からの報道によると、食料などを積んだ救援機が到着しているものの被災者にはまだ届かず、数万人が食料や水を求めています。また、人々はがれきに埋まった家族を救出する努力を続けています。首都ポルトープランスの中心部では遺体の山で道路がふさがった状態だといいます。

 潘事務総長は、「最優先事項は、がれきの下で動けないでいる人を捜索し、救援すること」と強調。中国やフランスを含む国際救援チームが到着し、活動を開始しているとしながら、「最初の72時間の救援活動が決定的に重要になる」と述べました。

 現地の救援チームの責任者は米CNNテレビで「被災した人々に届ける食料や医薬品がなければ、最悪の状況になりかねない」と語っています。

 米国のオバマ大統領は、この日、ハイチに1億ドル(約92億円)の緊急支援を行うことを明らかにしました。

 一方、ハイチの平和維持活動をしている国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)は、地震で少なくとも36人の要員が死亡したと発表しました。


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