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2010年1月9日(土)「しんぶん赤旗」

“ALBA加盟維持せよ”

ホンジュラス 1万5000人がデモ


 【メキシコ市=菅原啓】中米ホンジュラスの首都テグシガルパで7日、相互協力・補完と連帯の地域統合をめざす米州ボリバル代替同盟(ALBA)への加盟維持を要求するデモが行われ、約1万5千人が参加しました。

 デモを組織したクーデター反対抵抗戦線のバラオナ議長は、「ALBAはホンジュラス社会の最貧層に利益をもたらしてきた」と述べ、脱退法案に賛成しないよう国会議員に呼びかけました。

 ホンジュラスは、クーデターで追放されたセラヤ正統大統領のイニシアチブで2008年8月にALBAに加盟。同国はベネズエラから物資や資金の援助を受け、小規模農家への融資などを実施してきました。キューバが開発した識字教育の導入で、短期間に非識字者を一掃した自治体も少なくありません。

 しかし一部の富裕層はこうした社会開発プログラムが前進し、既得権益が脅かされることを恐れ、昨年6月末のクーデターを主導。政権についたミチェレッティ暫定大統領が最近になって脱退法案を国会に提出しました。

 ブラジル大使館で避難生活を続けるセラヤ氏は、社会変革を押しとどめることが「クーデターの目的の一部だった」として、ALBA脱退の策動に強く抗議しています。


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