2010年1月9日(土)「しんぶん赤旗」
「アルカイダと戦争中」
米大統領、テロ未遂で演説
【ワシントン=西村央】オバマ米大統領は7日、デルタ航空機爆破テロ未遂事件に関して、ホワイトハウスで演説し、「米国は(国際テロ組織)アルカイダと戦争をしている」と述べ、「あらゆる手段を講じて打ち負かす」と強調しました。
オバマ氏は「われわれは過去2週間、われわれを破壊しようと決意した敵から国を守るという課題を改めて思い知らされた」と指摘。「戦争」という言葉を使って、アルカイダ掃討に力を入れる意志を表明しました。
オバマ政権はこれまで、「対テロ戦争」という言葉を公式に使用しないと表明しており、オバマ氏の言明は今回の事件を受けて、それを転換することを印象付けました。
オバマ氏は演説で、テロ容疑者につながる情報を得ていたにもかかわらず、それをまとめ切れなかったと指摘。「国家と国民を守る大統領としての私の責任」だと述べました。