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2010年1月6日(水)「しんぶん赤旗」

「生活再建 早く」

公設派遣村 再び宿泊先移動


 国と東京都の「公設派遣村」は5日、大田区の臨時宿泊施設に移転しました。約600人の入所者が同施設を拠点に、生活保護の申請手続きや、アパート探しなどを行います。

 施設の利用期間は2週間とされていますが、2日連続で宿泊先を移動した入所者は疲労し、「移動に時間をとられ、生活保護の手続きなどが進まない」「早くアパートを見つけ、生活再建したい」と口々に語っていました。

 行政窓口に出かけるための交通費支給の受け付けには、長蛇の列。チラシ配布の派遣などをしていた男性(46)は、「ここは街から遠い埋め立て地だから、往復だけで門限時刻を超えてしまう」と不安を口にしました。

 寝室は、一部屋30人以上の雑魚寝状態。大阪府で昨年12月に製造業の「派遣切り」にあい、公設派遣村で命をつないだ男性(41)は、「一日も早くプライバシーを確保した生活に戻りたいが、それまでは年越しを乗り切った仲間で頑張りたい」と話していました。

 年越し派遣村が必要ないワンストップ・サービスをつくる会(代表・宇都宮健児弁護士)は、バスで運ばれてきた入所者を出迎え、「生活再建まで頑張ろう」と励ましました。施設内の一室で、生活相談を行えることになりました。



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