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2010年1月5日(火)「しんぶん赤旗」

米英が大使館閉鎖

外相 米軍の戦闘参加を否定

イエメン


 【カイロ=松本眞志】米英両国は3日、イエメンの首都サヌアにある各大使館を閉鎖しました。在イエメン米大使館は同日、現地職員の自宅待機を指示。閉鎖理由について、「『アラビア半島のアルカイダ』による米国人への攻撃の脅威が高まっている」としています。英外務省も大使館の閉鎖は安全上の理由だと語っています。

 米国はこの間、イエメンでの国際テロ組織アルカイダの掃討作戦を支援してきました。オバマ米大統領は2日、昨年12月25日の米デルタ航空爆破未遂事件で、容疑者がイエメン国内で訓練を受けた問題を重視し、イエメンとの軍事協力強化の方針を打ち出しました。米国は英国との共同出資による合同対テロ治安部隊の創設にも合意しています。

 イエメンのキビル外相はテロ活動に関する情報の共有、自国の治安部隊への訓練などで米英との協力を認めています。

 一方、米軍が直接、イエメン国内で対テロ戦闘に参加することは否定、「この点での米国との合意はない」と述べました。

 イエメン情勢の悪化は米英以外にも影響を与え、スペイン政府が3日、同国大使館への一般市民の立ち入り制限を表明しました。


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