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2009年11月30日(月)「しんぶん赤旗」

英小売店、売り上げ増最多

消費税減税が効果


 【ロンドン=小玉純一】英国産業連盟(CBI)が小売業2万店を対象とした調査で、11月の売り上げが前年比で増えている店が、減らしている店より多く、2年で最多となったことが分かりました。

 英国では昨年12月から今年12月末まで、消費税の一般税率を17・5%から15%に引き下げています(食料品は0%で変わらず)。11月の売り上げ増には、税率が戻る前の「駆け込み」による効果が大きいものの、消費税率引き下げそのものが消費を押し上げている側面もあります。

 26日に発表された調査結果によると、11月に40%の店が前年比で売り上げを伸ばしていると回答。他方27%が減らしていると答えています。売り上げが増えた店が減らした店より13%多いのは、この2年で最高です。

 またクリスマスセールとなる12月に、前年比で売り上げ増を見込んでいる店は、減ると予想する店よりも19%多くなっています。

 CBIの流通部門責任者のアンディ・クラーク氏は「小売業は12月、忙しくなる。消費者は消費税率が1月に元に戻る前に買い物をしようとするからだ」とコメント。英紙ガーディアンも「買い物客は付加価値税(消費税)減税を急いで利用している」と報じています。

 今回の調査で、食料・雑貨、履物、耐久消費財、家庭用品、カーペットの店が売り上げを伸ばしています。一方、衣類、金物、陶器、日曜大工用品の店は落としています。



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