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2009年11月29日(日)「しんぶん赤旗」

貸金業法 完全施行迫る

北九州 クレサラ被害全国集会


 改正貸金業法の完全施行を迫ることを最大の焦点にした第29回全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会が28日、北九州市で開かれました。集会会場の九州厚生年金会館は、被害者や相談・支援者、一般市民、弁護士、司法書士ら約1500人で埋まりました。

 主催は、全国クレジット・サラ金問題対策協議会、全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会(被連協)、同集会実行委員会。

 永尾廣久実行委員長・弁護士は「貸金業法の完全施行を引き延ばそうとする動きがある。(引き延ばしを)許さない最終決戦のたたかいをこの集会を契機に強めていきたい」とあいさつ。被連協の山地秀樹会長は「一番大切な命がお金によって失われてきた。借金は人を貧しくする。貧困の人が借金をするとますます貧困に落ち込む」と述べました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員も来賓として出席しました。

 分科会では、完全施行を行った際に多重債務者がヤミ金被害や生活苦に陥らないためのセーフティーネット構築についても議論が行われました。

 集会は29日までの日程で、全体会や21の分科会が開かれ、多重債務問題などに関するさまざまな意見交換、討論などが行われます。


 改正貸金業法 2006年12月公布。罰則強化規定、取り立て規制強化などが段階的に実施されてきました。残っているのは、グレーゾーン金利の廃止と年収3分の1以上の貸し付けを禁止する「総量規制」の施行。同法では遅くとも2010年6月までに完全実施することとなっています。


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