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2009年11月21日(土)「しんぶん赤旗」

数の横暴 自公と同じ

民主党の国会運営、共産党が抗議


 国会は20日、衆院で与党が、すべての政府提出法案を一斉に委員会付託して、審議を強行し、同日中の衆院通過まで狙うという異常な事態に陥りました。自民、公明が審議拒否戦術をとるなかで、日本共産党は議院運営委員会(議運)、各委員会理事会、法案審議のなかで、「与党の数の力で強行するのはあまりに乱暴だ」「自公政権とどこが違うのか」と厳しく抗議。与党は、正常化を図ることを優先させ、各法案の同日中の衆院通過を断念しました。

 20日未明の衆院本会議で、中小企業金融円滑化法案などを強行した与党は、直後の議運ですべての政府提出法案を本会議の趣旨説明を省き各委員会に付託することを賛成多数で決めました。日本共産党の穀田恵二国対委員長は「新政権でのこのような国会運営は歴史に汚点を残すものだ」と厳しく批判し、反対しました。

 同日朝から始まった各委員会審議は自公欠席のもとで、わずか1〜2時間の審議で採決を強行しようとするものでした。日本共産党の各議員は質疑前の理事会、法案の審議の中で「採決はもとより、日程についても十分な合意がえられず、委員長職権で決められたものだ。民主党が厳しく批判してきた自公政権といったいどこが違うのか」と厳しく批判。運営については、各党の合意をはかり、法案についても徹底した審議を求めました。

 与党の国会運営に批判が強まるもとで、民主党の山岡賢次国対委員長は、事態収拾に動き、各法案の同日の衆院通過は見送られました。


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