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2009年10月26日(月)「しんぶん赤旗」

学童保育よくしたい

全国研究集会閉幕 分科会で討論


 保護者や指導員など4500人を超える人が参加した第44回全国学童保育研究集会の2日目が25日、滋賀県草津市の立命館大学キャンパスを会場に開かれました。よりよい学童保育をつくることをめざし、28の基礎講座・分科会で、願いと運動、保育実践を討論・交流し、閉幕しました。

 「学童保育の設置・運営基準づくりの運動の課題」の分科会では、全国役員の古谷健太さんが、07年に策定された国の「放課後児童クラブガイドライン」に触れつつ、「まだまだ不十分です。学童の規模や施設・設備、指導員の配置基準などについて願いを出し合い、各行政に豊かな『設置・運営基準』づくりを迫っていこう」と報告しました。

 同分科会に参加していた神奈川県横須賀市の指導員は、「学童は全部、民設民営です。保育料は2万円以上、運営も保護者が苦労してやっています。公的責任を明確にして、よりよい学童めざし、基準づくりをすすめていきたい」と話していました。

 「総合的な放課後対策と学童保育の課題」分科会に参加した、小中学生3人の母親(42)=大津市=は、親の就労にかかわりなくすべての子どもが対象の「放課後子ども教室」と、学童保育とが一体化することを心配します。「一人ひとりとちゃんと接し、子どもの安全や心のケア、育ちを見守ってほしい。指導員がそうしたことができるような体制こそが大事だと思います」といいます。



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