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2009年10月15日(木)「しんぶん赤旗」

第9回中央委員会総会について

2009年10月14日 日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第9回中央委員会総会は、10月13、14の両日、党本部で開かれた。

 一、総会では志位和夫委員長が幹部会を代表して報告した。報告は、党創立87周年の「記念講演」を前提にしておこなわれた。報告は、「過渡的な性格」をもった新しい政権のもとで、「建設的野党」としての日本共産党が果たすべき現時点での役割について、(1)国民生活各分野の危機打開のたたかいをすすめること、(2)民主党の政権運営の基本にかかわる「マニフェスト絶対主義」ともいうべき傾向や「国会改革」の動きの問題点、(3)「核兵器のない世界」をめざすたたかいでの、内外の新しい動きと日本共産党の役割、(4)「米軍再編」や自衛隊の海外派兵など、日米軍事同盟にかかわる問題で鳩山政権の対応が定まっていないもとでの、平和を守るたたかいの重要性などを詳述した。

 報告は、9カ月後の参議院選挙で前進・躍進をかちとる立場から、総選挙の総括と教訓を明らかにした。全有権者規模の宣伝活動、対話・支持拡大の活動で、多くの積極面とともに、他党との関係での立ち遅れ、到達点そのものの不十分さなどを具体的にのべた。その根本の原因が、選挙をたたかう党の実力にあったとして、「日常平素の『支部を主役』とした党づくりの問題」を指摘し、また、前回選挙を上回る党勢で選挙をたたかえなかったところに「総選挙からくみ出すべき最大の教訓がある」ことを力説した。報告は、5中総で決めた新しい総選挙方針の実践と教訓について述べ、比例ブロックの新しい課題を提起した。

 報告は、来るべき参院選を、新しい政治情勢のもとで「政党間の力関係を大きく変える可能性をはらんだ政治戦」と位置づけ、政治目標として、比例を軸に、比例代表選挙で650万以上の得票で5議席絶対確保をめざすとして、5人の比例予定候補者とその活動地域を発表した。選挙区選挙では、東京選挙区で絶対確保をはかるため小池晃政策委員長を予定候補者にすることを発表した。選挙区選挙は全選挙区に候補者を擁立し勝利をめざし、とりわけ、かつて議席をもったことのある道府県での議席への挑戦を呼びかけた。報告はたたかいの基本方向として、得票目標を支部の生きた目標とすること、1年半後のいっせい地方選挙と一体でたたかうことなどを強調した。

 報告は最後に、第25回党大会の招集について提案し、大会にむけて、党勢拡大の大きな上げ潮をつくることなど四つの課題に重点的にとりくむ「党躍進特別期間」を設定して、全党が奮闘することを呼びかけた。

 一、総会は、第25回党大会の招集についての提案を拍手で承認した。第25回党大会は、2010年1月13日から4日間の会期で、大会決議と中央委員会報告、新中央委員会の選出、その他を議題として開催される。

 一、総会では幹部会報告について32人が討論した。

 一、討論の後、志位委員長が結語をのべた。新しい情勢下での日本共産党の任務について、つっこんだ解明をおこなった。また、総選挙の総括、参院選勝利、「党躍進特別期間」についてのべ、「持てる力の発揮」にかんして06年7月の2中総決定の意義を指摘し、「特別期間」の活動をすすめるうえでの四つの留意点などを強調した。

 一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択し、さしせまった参院選の勝利を前面に、党大会にむけた「党躍進特別期間」の成功のために先頭に立って奮闘することを誓い合って閉会した。


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