2009年10月4日(日)「しんぶん赤旗」
16年五輪 リオに決定
IOC総会 初の南米開催
東京落選
国際オリンピック委員会(IOC)は2日、コペンハーゲンのベラ・センターで開いた第121回総会で、2016年夏季五輪開催地にブラジルのリオデジャネイロを選びました。南米では初の五輪開催です。1964年大会以来の五輪を目指した東京は2回目の投票で敗れました。
12年大会に続く挑戦となったリオは、ルラ大統領らが南米初開催の意義などを訴え、財政や治安面に対する不安を押し切りました。ブラジルは14年サッカー・ワールドカップの開催も決まっており、2年の間にスポーツのビッグイベントが連続して開かれます。リオ五輪は8月5〜21日(パラリンピックは9月7〜18日)の予定です。
総会では候補4都市が米国のシカゴ、東京、リオ、スペインのマドリードの順に招致演説を行い、IOC委員の投票を実施。決選投票まで過半数を得る都市は現れず、1回目にシカゴが18票で、次に東京が20票で敗退。決選投票でリオが66票を獲得、32票のマドリードを破りました。
東京都は石原慎太郎知事が五輪を名目にした巨大開発を計画。多くの都民から批判の声が上がっており、今年2月に実施したIOCの世論調査で支持率は56%にとどまり、評価報告書で指摘されていました。
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