2009年9月22日(火)「しんぶん赤旗」
枯れ葉剤こんなに怖い
ベトナム記念碑支援 ドクさん招き集い
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枯れ葉剤で全滅したベトナム・カマウ岬の森に1人の少年が立っている―1976年、フォトジャーナリストの中村梧郎さんが撮影した写真です。
この写真を、アメリカがベトナム戦争で散布した枯れ葉剤被害のモニュメントにすることを支援する「集い」が21日、東京都の明治大学・リバティホールで開かれました(久保医療文化研究所主催)。モニュメントはホーチミン市のベトナム戦争証跡博物館に展示されます。
撮影した少年は脳性まひになり昨年39歳で死んだこと、米政府は枯れ葉剤被害の責任を認めていないが市民レベルでは変化があることなどを、中村さんが話しました。
枯れ葉剤被害者のグエン・ドクさんが「ベトナムと日本の障害者の交流をすすめたい。障害者が幸せになれるように頑張りたい。もうすぐ双子の子どもが生まれるので、病院での仕事をしっかりしていいおとうさんになりたい」と語りました。
詩人のアーサー・ビナードさんがトーク、儀我壮一郎大阪市立大学名誉教授がまとめの発言をしました。