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2009年9月21日(月)「しんぶん赤旗」

「私はあきらめない」

「蟹工船」と現代 合唱構成劇に

北海道


 日本共産党員でプロレタリア作家の小林多喜二の代表作「蟹工船」が発表されてから80年。多喜二が告発した野蛮な労働とたたかいの世界が合唱構成劇「多喜二碑(いしぶみ)の前で」としてよみがえりました。20日、札幌市で開かれた「北海道のうたごえ祭典」に登場しました。

 「蟹工船」ブームの多喜二のリポートをまとめようと、小樽市の多喜二碑を訪れた学生3人の前に突然、80年前からタイム・スリップして蟹工船の労働者、宮口多助が現れるというところから物語は始まりました。4人は「派遣切り」やネットカフェ難民、ホームレスと蟹工船の時代とがあまりにも似ていることに驚きます。

 学生3人と再び80年前に戻った宮口ら蟹工船の労働者がそれぞれ選んだのは、「そして立ち上がった」たたかいの道でした。

 250人の大合唱を指揮した作曲家の池辺晋一郎さんは「多喜二の『蟹工船』は私の愛読書です」と紹介し、「おい、地獄さ行ぐんだで!」で始まる小説の冒頭をそらんじて、会場をわかせました。

 「心待ちでした」という女性=札幌市=は、3月に地域で開かれた「派遣村」で相談員を担当しました。「解雇、多重債務とやっとの思いで相談に来る人が多い。“自分だけのことにしていたら現状は変わらないよ。まわりに話して世の中も変えましょう”と必ず話します。『私はあきらめない』の言葉がすごく印象に残りました」と語りました。



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