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2009年9月19日(土)「しんぶん赤旗」

西村・河野・谷垣氏出馬

28日投開票 自民党の総裁選告示


 8月の総選挙大敗で引責辞任した麻生太郎前総裁の後任を選ぶ自民党総裁選が18日告示され、西村康稔前外務政務官、河野太郎元法務副大臣、谷垣禎一元財務相が立候補しました。野党としての総裁選びは、細川連立政権成立で前衆院議長の河野洋平氏を選出した1993年以来2度目。

 3氏は同日、党本部で所見発表演説会にのぞみ、総選挙で審判が下された財界・大企業いいなり、日米軍事同盟中心の政治には無反省なまま、自民党の「保守政党としての再生」を強調しました。

 党内主要派閥が支持する谷垣氏は「自民党の基本的な政策は野党になっても変わらない。日米2国間の関係を基礎にする」と表明。財源問題で「必ず負担に言及しなければならない」と消費税増税を示唆しました。

 河野氏は「まったく新しい政党を一からつくり直す。リーダーシップの世代交代と派閥政治からの脱却だ」と指摘。「競争環境をつくり経済を発展させ、果実を社会保障に使う。国民に競争をお願いするためにはセーフティーネットが必要だ」と自民党が進めてきた大企業支援策を示しました。

 西村氏は「思い切った法人税の減税も必要だ」と大企業減税を打ち出し、「憲法も新しい時代にふさわしいものになるよう議論をしながら、憲法改正の運動も続けていきたい」と改憲路線を表明しました。

 総裁選は国会議員票199票、党員投票による地方票300票の計499票で争われ、28日に投開票されます。新総裁の任期は2012年9月までの3年間。


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